社員インタビュー

Sasaki Masaki

工事本部 工事課

佐々木政喜 正面
函館の隣町、北斗市出身の53歳。東京の大学を卒業後、新卒で菅原組に入社し、今年で社歴31年。2010(平成22)年度、北海道渡島総合振興局函館建設管理部の現場代理人表彰を受賞。プライベートでは娘3人の父。

菅原組への入社の経緯を教えてください

私は大学時代を東京で過ごしました。長男ということもあり、卒業後は実家のある北斗市に戻ろうと考えたんです。親戚に相談をしたところ、菅原組が募集していると聞き、専攻(土木)も活かせるとあって、入社を志望しました。当時、学生4人が作文と面接の試験を受けて、2人が入社しましたね。

入社後はどんな仕事に携わってきましたか

メイン事業である海の仕事が多いですね。当社は、私が入社した頃は道路工事も手掛けていましたが、その後、他社の参入が少ない「海の仕事」に特化する戦略をとりました。
私は20代半ばで1級土木施工管理技士の資格を取り、「現場代理人」になりました。会社が受託した現場工事を社長のかわりに管理し、発注者の要望を実現させる役割です。
国からの仕事は漁港の建設や整備。民間企業からの仕事はいろんなものがありましたね…海底ケーブルを引く仕事や、漁協から依頼された養殖施設の建設など。年に2本から3本、今までに通算50本以上の施工管理を担当しました。

仕事のやりがいは

まず、私たちの仕事の手法や進め方にはいろんな選択肢があるんです。この現場はどの手法をとればいいか、AとBどちらを先に進めると効率がいいか…、働く仲間と一緒に相談しながら計画を立てます。ひとつとして同じ現場がないのが面白いところです。

仕事の上で、心がけていることはありますか

ありきたりに物を作るのではなくて、ひと工夫を心がけています。
例えば建造物を壊す仕事の時、ハンマー部分にタイヤのゴムをつけて破片が散乱しないようにしたり。ワイヤーにクッション材を巻いて、手を怪我しないようにカバーしたり。自分としては何かしら工夫することが当たり前になっているのですが、時おり、周りから「すごいな」と言ってもらえることがあって、嬉しいですね。

佐々木さんが考える、菅原組の強みってなんでしょう。

まずはやはり、船を持っていることです。柔軟に工事スケジュールを組めますし、借りる場合と比べてコストがかかりません。その分を、社員の給与や待遇に還元できます。道南では、うちのように船を持つ会社は約10社です。船は購入も、管理も、維持も大変ですが、常に一定量の業務を受注し、船の整備にも強い社員が揃っているので実現しています。

子会社に「福島工業」という優秀な直営部隊を持っていることも強みです。作業員の技術レベルが高く、安全をしっかり確保しつつ、早く、上手く施工をします。港は型枠も特殊ですが、彼らはいとも簡単に作りますよ。

他に、菅原組の特徴があれば聞かせてください。

うちの会社って、現場代理人がお金のことも任されています。もちろん、社長決裁、部長決裁という段取りはありますけれど…他の会社は、現場から完全にお金が切り離されていることが多いんですよ。でも、お金のことが分かってないと、だらだらとした仕事の進め方になります。
予算を把握して、利益を常に意識して叩けるところは叩く。一方で、納期も予算も問題なければ、早上がりする日を作ってメリハリつけたり。お金を把握しているからこそ、そういう判断ができるんですよね。
先代社長は「会社の金は、自分の小遣いだと思え!(それくらい、大事に思え)」って言ってました。名言だと思います。

仕事の難しさは

今は昔と違って、単に施工するだけでなく、安全への取組みやイメージアップ等を要求されるようになりました。取組み内容の報告書も高いレベルで求められ、その採点が、以降の受注に影響します。より良い取組み案の検討や書類づくりに、毎回、時間をかけています。

パソコンに向かう佐々木政喜

今後の目標は

後輩に自分の技術や知識をどんどん教えていきたいです。
私が30年かかって得た内容を、同じように30年かける必要はありません。特殊な杭を打つ場合も、自分は経験があるから分かる。出し惜しみはしません。

後輩に期待することは

物ひとつ作るにしても、作る場所の環境によって、どういう道具を使えばいいのかは変わります。例えば「ここならハシゴがいるな」、とか。前例にとらわれず、常に柔らかいアタマで仕事をしてもらいたいです。若い人の強みです。
現場を良く見ることも大事です。「これを作るのには3人要るな」「〇〇が必要だな」と、現場を通じて分かることってあります。現場が分かってから、書類を見るのでもいいんじゃないでしょうか。

職場としての菅原組、お勧めしますか。

道南で、自分くらいの年齢の人と比較して…うちの給与待遇面はいいと思う。
経営者も優しいですよ。長く勤めている人が多いのは、居心地がいいんですよね。

以前、東京の海洋土木の大企業と一緒に仕事をしたことがあります。その会社には、入社してから4年間、ひたすら杭打ちの確認だけに従事している社員がいましたね。いやあ…技術者として可哀そうに思いました。菅原組なら4年間でいろんな経験を積めて、オールラウンダーになれます。

親や友人たちのいる地元で仕事をして、結婚して。子どもたちに少しでも良い生活をさせてやりたいと思って仕事を頑張ったら、給料が上がっていく。難しい仕事があっても、机に飾ってある子どもの写真を見てやる気出して、乗り越えて。平凡かもしれないけど、毎日、とても幸せです。

佐々木政喜の笑っている正面顔

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